大好きなweedに囲まれてご機嫌な様子のジャケットがかわいいダーティー・ウォルトの初ソロ作。

　フィッシュボーンのメンバーがソロでやる場合、それぞれの好み、持ち味が如実に顕れる格好となって興味深い。クリス・ダウドはラヴァーズ・ロック、アンジェロはポエトリー・リーディングといった具合に。ウォルトの場合はこれでもかというくらいP-Funk満開だ。

　本人がヴォーカルをとる曲はごく少なく、フィッシュボーンにおいてそうであるように、「合いの手」に徹しているのが特徴的で、この辺りの空気感も含めてP-Funkの匂いがぷんぷんする。フィッシュボーンのファンキーなところが好きなファンなら、間違いなく楽しめる一枚。